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2017年第7回エステ感動物語 準優秀作品賞

第7回エステティックグランプリのエステ感動物語 エステティシャン部門の受賞作品をご紹介します。


第7回準優秀作品賞

facial salon HARENOHI

冨澤 由希江

2017年第7回エステ感動物語 準優秀作品賞「前進。そして今思う事」

「もっと安心できるサロンをつくりたい」
2014 年11 月11 日。私はフェイシャルサロンを群馬県高崎市にオープン致しました。
お店の名前は「ハレノヒ」。皆様の心が晴れますように、笑顔で1 日が送れますように…。そんな願いを込めて、この名前を付けました。
開店準備中、当時はもうウキウキでした。組織化されている大手サロンで働いていた頃は、契約を取らないと評価されない環境でした。もっと、もっと売り上げないと…。
お金…。お金…。毎日、そのワードで語る「目標」はなんだか寂しく、これで良いのかなと感じる日々でした。
「やっぱり違う、自分の思うサロンをつくろう。」
良いのか、悪いのか、私は昔から、一度思い立ったらやってみないと気がすまない性格で、お店をオープンするまでに3 ヶ月もかかりませんでした。
いきなりすぎて、親や周りの方から反対されましたが、おかまいなし。これからどんな楽しい事が待っているのだろうか、楽しくて、楽しくて仕方がなかったのを覚えています。けれど、現実はそう甘いものではありませんでした。技術しかやってこなかった私は、経営の事なんて、なにも知りませんでした。ゼロからのスタート。お客様もゼロ。
毎日、チラシ配りや、ホームページ、ブログの更新。お客様は、知り合いの方のみで週に数回。予約表は真っ白…。
反対を押し切ってやってしまった手前、誰にも弱音をはく事も、相談する事もできませんでした。眠れない日も沢山ありました。半年位すると、エステという仕事が好きなのか、嫌いなのか本当にやりたいのかもよく分からなくなっていました。
そんな頃、一本の電話がありました。相手は昭和な感じの物腰の優しい方で、聞いたところエステが初めてとの事でした。
御来店いただいた見た目は70 歳位、その方は最初「もう先がないし、シワシワだからね。」なんて、冗談を言っておられました。
おばあさまは、とても緊張しておられましたが、マッサージが、始まると寝てしまい最後、声を掛けても起きなくなってしまいました。ちょっと驚きました。
そしたら、ふと目が覚めて「あぁ、本当に気持ち良かった。」と。そして、ご自身のお顔を見て「こんなに変わるんですね」と一言。その後、彼女は、目に涙を浮かべながら、エステに来ようとした思いを、話してくださいました。
おばあさまには、女の子のお孫さんがいて、その子の結婚式が数日後に控えているようでした。結婚式の報告を受けた時は、嬉しくて、嬉しくてたまらなかったみたいです。
けれど、自分のシワシワなお顔を見て、悲しく、恥ずかしくなったとの事…。エステに行きたい。でも、エステは敷居が高いし、若い人達が行く所。そう思い、何日も悩んで、悩んで、思い切って予約したとの事でした。
「これで自信を持って式に行けます。ありがとうございます。」
この言葉を聞いた時、本当に本当に嬉しくて、やっていて良かった。もう、それしかありませんでした。やっぱりこの仕事が好きだ!絶対諦めたくない!そう思えた瞬間でした。
もっと安心して御来店いただきたい…。もっと感動を味わっていただきたい…。そんな思いで早2 年。時間はかかりましたが、今では、沢山のお客様に御来店いただけるようになりました。
本当に可愛がっていただき、なかには、お店の前にお野菜を置いていって下さったり、お弁当を作ってきて下さったり、内緒話しを打ち明けてくださる方までいらっしゃいます。そんな暖かさが、私の原動力になっており、もう、皆様に感謝しかありません。
私は、思います。この先もずっとずっとその方達の1 番のサロンであり、自慢できるサロンでありたい…。
その為には、ただただ勉強。練習。スキルアップ。より良いサロンにする為に、やるべき事がまたまだ沢山あります。
周りの方の中には、心無い事を言う人や、邪魔をしようとする人もいます。悔しい思いをする事もあります。
けれど、やると決めた以上、前進し続けたいです。途中で駄目でも1つ1つ着実に「目標」に向かい自分のやっている事を楽しむ事が出来れば、結果は絶対についてくるものだと信じております。
そして、1 人でも多くの人に感動を与えられるエステティシャンに私はなります。
日々前進…。
最後に…。今だからこそ、自信を持って言える事が1つあります。
「私はエステという仕事が大好きです」

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