1. エステティックグランプリHOME»
  2. エステ感動物語»
  3. 第6回大会»
  4. 2016年第6回エステ感動物語 エステティシャン部門 優秀作品賞

2016年第6回エステ感動物語 優秀作品賞

第6回エステティックグランプリのエステ感動物語 エステティシャン部門の受賞作品をご紹介します。

2016年第6回エステ感動物語 優秀作品賞「感謝」

 ある日の事、チラシを片手に「今日、フェイシャル体験できますか?」と来てくださったお客様がいました。
年齢は49才、最近、顔のたるみやほうれい線が気になるとの事でした。
「今日はプレミアム商品券があたったからとりあえず、体験できてみたんです。」と。色々と話をうかがっていると、40歳過ぎてからの出産。ご主人とは離婚して、女で一人で小二の息子さんを育てているとの事でした。
お子さんはとってもやんちゃで学校から、呼びだしもかかるんですよ!と、とっても、嬉しそうにお話して下さりました。
私も、一人息子がいるので、母の子を思う気持ちが、とっても伝わってきました。
「息子の授業参観へいっておばあちゃん?ってまわりの息子からいわれたら、かわいそうだから、今日一回やってもらって、あとは、自分でキープできるように頑張ります」とおっしゃっていました。
コース中は、すごくリラックスして下さり、お顔の仕上がりも、大満足。ただ、母子家庭で本当に生活キツくて、つかえるお金にきびしいと。
ですが、月一でもつづけていく事の大切さや、これからの年の重ね方について話し、最後には5回コースですがやって下さることになりました。
それから2日後、ご入金にきて下さった横に、一人息子のK君がいました。
ハロウィンの帰りで頭には、お母さん手作りの妖怪ウォッチのジバニャンの毛糸の帽子。顔にはちょっと、やんちゃそうな笑みをうかべて、お母さんによりそっていました。
お客様が、息子さんの顔をみながら私に、「お母さん、きれいになってもいい?学校行くとき、おばあちゃんっていわれないように、きれいになるね。Kもお菓子やほしいものがまんする事になっちゃうけど、ごめんね。」
息子さんは「うん、大丈夫!」とお母さんを見上げました。
私は親子のやりとりに、心がはりさけそうになりました。
私にはお母さんをしっかりと綺麗になっていただく責任がある。あんな、小さい子がお母さんの為にガマンしているんだから生半化な気もちでは、絶対できないと心からかんじました。
エステという仕事の奥深さ、これらは、全てお客様からおしえていただく感動のストーリーです。
普通に平凡に生きていたら、ここまで心がゆさぶられないだろうと思います。
人生の宝、それは人と人とが、かかわり、生まれる感動ではないかと、年を重ねる事に深くかんじております。 

お問合せはこちらから よくある質問

© since 2010 ESTHETIQUE GRAND PRIX All rights reserved.