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2019年第9回エステ感動物語 優秀作品賞

第9回エステティックグランプリのエステ感動物語 エステティシャン部門の受賞作品をご紹介します。

2019年第9回エステ感動物語 優秀作品賞「~エステティシャンとして生きる~」

「私、エステティシャンになりたい!」
高校3年生の春、母に言ったこの一言が始まりでした。幼い頃からテレビ番組の忙しく働くお母さんを美しく変身させるコーナーが大好きでした。変身した姿を見て家族や周りの人達が喜ぶ姿、何よりお母さん本人が笑顔になる姿を見るのが大好きでした。
私も女性が綺麗になる姿が見たい。お手伝いしたい。何より自分の手で母を綺麗にしたいと思いエステティシャンの道を選びました。
とは言え、当時高校生だった私は実際にエステサロンに行ったことがありません。どんな空間で、雰囲気で、どんな人達が働いているのか想像ができなかったのです。
そこで、エステサロンを体験するために母が近所にできたエステサロンへお手入れに通わせてくれました。これが私が入社するサロンとの出会いでした。
実は私は小学4年生の頃からニキビに悩んでいました。つるんとした肌の同級生たちの中にニキビで肌荒れしている私。恥ずかしさと治らない苛立ちを何度も両親にぶつけたことをよく覚えています。自分の肌が嫌いで見るのも嫌でした。美容の知識もなく洗顔は泡立てネットで泡立てて洗うなんてことも、もちろん知りませんでした。そのため、摩擦により顔は赤くなりました。高校入学時の学生証には両頬に左右対称の大きなニキビがあり友人達に笑われたのを今でもよく思い出します。本当に恥ずかしかったです。小学生の頃から治らないニキビに半ば諦めモードの私もいました。良いと言われたものは全て試してきましたし皮膚科にも通いましたが思春期特有のものだと言われ、一向に良くなる気配はありませんでした。そのため、最終的にメイクで隠すことを覚えました。肌の赤みを抑えるコントロールカラーにリキッドファンデーションなど重ねに重ねて厚塗りをし、メイクは濃くなる一方でした。サロンに通いだした高校3年生の頃もニキビはもちろん健在でした。母が担当スタッフに私のニキビを治してほしいとこっそり相談してくれていたようで、サロンでニキビに良いと言われたお化粧品を一式買ってくれていました。ですが今まで何を使っても治らなかったニキビが治るわけがない。と、正直全く信じていませんでした。ところが、使い始めて数ヶ月…。今まで治らなかったニキビが驚くほど綺麗になったのです!目を疑いました。
もっと早くに出会いたかった!と心の底から思いました。そして、その時思ったのです。
私ここのサロンで働きたい!このサロンに入社して私と同じように肌に悩みを持つ方のお悩みを一緒に解決したいと。
美容の学校で県外に一度出ましたが宣言通り、地元に戻り念願のサロンに入社しました。
入社し、私は夢にまで見たノーファンデーションを手に入れました。久々に会う学生時代の同級生には目を疑われるほどお肌は綺麗に変わっていました。
「お肌凄く綺麗になったよね!なんかしよるん?」この言葉を言われるたびに飛び跳ねたくなるくらい嬉しかったです。
また、母を自分の手で綺麗にするという夢も叶えることができました。
今では母も50歳にしてノーファンデーションです。母はお肌が綺麗になったことで性格も以前より明るくなりました。そして、着る服も若々しくなりました。自信に満ち溢れている母を間近で見ることができ、エステティシャンという仕事の素晴らしさを改めて感じました。お肌が変われば心が変わる。心が変われば人生が変わる。身をもって感じることができました。それと同時に誰かの人生を変えれるくらいのエステティシャンになる。という新たな目標もできました。そして、今年で入社して5年目になりますが、これまで沢山のお客様達に出会い、担当させて頂いてきました。入社して間もない頃、私を信じてお肌を任せて下さったお客様達に何としてでも結果でお返ししよう!そう思って日々を過ごしていました。ですが頑張っても頑張っても自分の思うような結果が出ず、自分の力不足を実感し悩んだことがありました。悩みを誰にも言えず日に日に自信がなくなっていたそんなある日、お客様に頂いたお言葉があります。
「あなたに出会えて良かった。あなたに出会えてなかったら、このお化粧品にも出会えなかった。きっとお肌も変わらなかったし、自信ももてなかったと思う。本当にありがとう。」
涙が止まりませんでした。
こんなにも嬉しくて涙が出たことはありませんでした。少しでもお客様の人生が変わっていることに喜びを感じました。私を信じて任せて下さったお客様のためにも何としてでも綺麗にして結果でお返ししよう!あの時決意した思いが蘇ってきて強い力が湧いてきました。他にも「月に1度のこの時間が癒し」「あなたの笑顔に会いに来ているんだよ」と、お客様から数多くのお言葉を頂いてきました。
そのたびにお客様に支えられていることを実感しますし、お客様にエステティシャンとして、人として成長させて頂いていると感じます。
私自身もお客様にエステティシャンとしてそんな存在になれていれば本望です。
これまでの5年間たくさん失敗もしてきました。そのたびに起き上がる強さも学びました。
頑張るということは決して失敗しないことではなく、失敗するたびに起き上がり、自分自身を誇れる生き方をすることだと学びました。

エステティシャンという道を選んで心から良かったと思います。
私の夢を自分の事のように応援し良い時も悪い時も支えてくれた家族、友人達。そして心から誇れる会社、上司、スタッフ達、お化粧品、大切なお客様達に出会わせてくれた母に心から感謝します。

今の私の夢は、一生エステティシャンでいることです。一生、女性の綺麗をお手伝いします!

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