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2019年第9回エステ感動物語 優秀作品賞

第9回エステティックグランプリのエステ感動物語 エステティシャン部門の受賞作品をご紹介します。


第9回優秀作品賞

DO SPORTS PLAZA上里店

茂木 穂菜美

2019年第9回エステ感動物語 優秀作品賞「『ありがとう』の笑顔」

サロンドヴィーナスに入社してまだ私が2年目の時期に、そのお客様はご来店されました。
ご年齢は50代前半。パソコン業務系のパートのお仕事と家事を両立しながら生活をしている方でした。
『チラシを見て、セルライトと肩こりが気になって思い切って電話してみたんですけど…』少し構えた様子のお声という第一印象。それもそのはず、そのお客様はエステというものに今まで触れたことが1度も無いというのです。
私は少しでも早くリラックスして欲しくて電話の段階から
『初めて体験する方もすごく多いですよ!』
『当日は〇〇様のお悩み解消のために、精一杯お手入れ入らせて頂きますね。』と心を込めてお話することを意識しました。

初来店の日、お客様のお悩みを一つ一つ傾聴し、お客様の身体にあったケアや家での過ごし方などを沢山話しました。そして体を変えるためにここのエステで頑張る!とご契約もして下さいました。
そこからのお客様は月を重ねる毎に、ボディラインは見違える程すっきりし、岩のように固まっていた悩みの肩こりも肩甲骨が出てくるまでに変貌を遂げました!その変わっていく様に
『ここのエステに来て人生変わりました。ありがとうございます、ありがとうございます』と何度も何度もお礼のお言葉を頂きました。

しかし…。そんなお客様がエステに通い始めて1年が経ったある日、悲劇が起こりました。
そのお客様が重度のメニエール病になってしまい、立ち上がることさえ困難な状態になってしまったのです。
その通告を受けたのはお客様からの電話でした。その病気が改善されるまではエステは当然厳しいとの事。そのお客様とは特別仲も良かっただけに私自身もショックを隠しきれず電話越しですごく動揺してしまいました。
『今はほんとにいつ治るか分からないんです。でも絶対また戻ってきます!』と、そうお客様は言い電話は切れました。電話が切れた後、私は自分を責めました。
『1番辛いのはお客様なのに、なんで励ましの言葉1つおかけ出来なかったんだろう』
その後悔だけが私の中で残りました。
その後悔からいても立っても居られなくなった私はそのお客様に定期的に励ましの手紙を書いて送りました。
〝いつでも待っています。今は自分の身体を休めることだけに集中して下さいね。〟と。
そして月日は流れ、お客様の悲劇の電話から半年後。
1つのメールが私の携帯に届きました。
『あれからほぼ寝たきりの状態になってしまって…ただ、車の運転は少しだけならできるようにまでは回復してきたんです。』『今度テスト運転も兼ねてエステに行きたいです。予約大丈夫ですか?』との事でした。
いきなりのメールに私はすごくびっくりして飛び上がりました。
久々のエステの御予約。
そして久々の再会。
私とお客様は泣きながら抱きつきました。 『動く事が全然出来なくなって…ごめんね、エステに通い始めた頃の体型にもどっちゃった…。茂木さん、一生懸命やってくれたのにほんとにごめんね。』
そのお客様は何度も何度もごめんね、ごめんね、と泣きながら言いました。
『何言ってるんですか!!運転してここまで来る事ができるまでに回復したんですよ!身体はまた一緒に一から変えていきましょう!』
それから再びお客様のエステ通いがスタートしました。それから月日がまた流れ、半年の今。
お客様は病気にかかる直前のベストな状態を再び取り戻しました!
『2度も私を変えてくれてありがとう。この先もずっとよろしくお願いします。』
この言葉は、この仕事に携わっている中でまさにエステティシャン冥利につきます。
この瞬間の喜びと幸せ、そしてお客様からの笑顔と『ありがとう!』が私がエステティシャンをずっと続けられている原動力なのです。
〝お客様の『ありがとう』の笑顔をもっともっと増やしたい。〟
エステの素晴らしさを知らない人がまだまだ沢山いるこの時代に、そんな世の中の人々を変える!というところまでいくのは一筋縄ではいかない面があると思いますが、この想いを胸に日々お客様に向き合い続け、1人でも多く女性に生まれてきた喜びと感動を創り出せるよう日々これからも精進して参ります。

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