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2017年第7回エステ感動物語 最優秀作品賞

第7回エステティックグランプリのエステ感動物語 学生部門「未来のエステティシャン」の受賞作品をご紹介します。

2017年第7回エステ感動物語 最優秀作品賞「成長」

私は、ミス・パリ・ビューティ専門学校で2年間、エステティックを学んだ後に、「更にエステティックを極めたい」「もっと自分の可能性を広げたい」という強い想いのもと、希望性の3年目の「エステティックマスター学科」に進学しました。
2 年間で、エステティックの基礎を十分身に付けた後の3 年目のマスター学科は、ハワイの伝統的なマッサージであるロミロミや温めた石を使って、手よりも深い筋肉に働きかけるストーンマッサージ、高齢者の方に提供する介護予防エステティシャンの資格など、より専門的なエステティックを学ぶことができます。

ミス・パリ・ビューティ専門学校には、校内コンテストが毎年4 月、5 月に開催されます。このコンテストは、エステティックの技術に加え、接客力やエステティシャン自身の振る舞いなど、いかにお客様に心を込めたサービスを提供できるかが重視されます。
私は昨年、なんとこのコンテストのフェイシャル部門の出場者の1 人に選んでいただきました。まさか自分が選ばれるとは思っていなかったので、喜びよりも不安と憂鬱な気持ちでいっぱいでした。
この大会は、全校が注目するコンテストなので、人前に立つことが大の苦手な私は、まさに試練ともいえる大会でした。本番に向けて練習を重ねていくうちに、人前に立つということの緊張は、日に日に大きくなっていきました。
「みんなに見られる」「最高学年っていう目で見られる」というマイナスな思考で、毎日窮屈な想いで練習をしていました。

そのような毎日を送っていた中、急遽本番の一週間前に、予行練習が行われることになりました。
時間も内容も、本番同様に通しで行う予行練習です。全員ではなかったものの、大勢の前で技術をした私は、緊張に押しつぶされそうで、自分を見失っていました。終わった後に、見守っていてくれたクラスメイトが「すごく不安な顔をしていたね」「いつも通りやれば大丈夫だよ」と声を掛けてくれました。

クラスメイトからの言葉を聞いて、見ている人にまで不安にさせてしまい、「自分のことしか考えていない」と気づきました。「お客様に最高のトリートメントを提供する」という一番大事なことを忘れていました。
また、「あなたは手先が器用だから、手技がとてもキレイに見えるよ」「フェイシャルにとても合っていると思って選んだんだから、自信を持ってやっていいんだよ」と先生が言ってくださり、「自分を選んでくださったことに感謝しなければならない」と自分の置かれている環境に甘えたいたことに気づきました。

その日に先生が撮ってくださったビデオを見たら、情けない表情や自信のない姿勢の自分が写っていました。「これでは、見る人も不安になるな」と自分でも思ってしまうほどでした。
初めてエステティックをしている自分を客観的に見て、「安心できる技術」がお客様への安心感や信頼に繋がる意味を実感しました。

それから本番に向けて、今まで以上のお客様に向き合い、集中することで、緊張を忘れるくらい、人の目を気にせずに技術をできるようになりました。
迎えた本番では、予行練習の時の失敗もせずに、落ち着いて行うことができました。練習の成果もありますが、何よりも安心できたのは、技術中に笑顔で見守ってくださった先生とクラスメイトの姿が見えたからでした。
最初の挨拶と最後のスピーチでは、笑顔で頷いて聴いてくださり、優しい表情の仲間の顔が見えたことで、「自分は1 人じゃない」「応援してくれる人がいる」という幸せを感じました。
結果は、受賞はできませんでしたが、自分の出せる力を全力で出せたので、悔いの残らないスッキリした気持ちになり、「出場してよかった」とそれまででは想像もつかない喜びを感じました。

大会に出場したことで、その後のエステティックの取り組みや意識の持ち方も大きく変わりました。
まずは姿勢を以前よりも意識するようになりました。
正しい姿勢でないと、使うべき力も使えないし、正しい手の動きができないと分かったからです。また自分を客観的に見たことで、「こうしたらキレイだ」という理想のイメージが持てました。
技術も気持ちも自分に向き合うことができたことが、大会に出場することで得ることができた「成長」です。
そして向上心を持てるようになりました。苦手なことやできないことはまだまだありますが、それをできるようにする努力や考え方で大きく変えられることを忘れずに、これからも勉強をしていきます。

学校を卒業したら、いよいよ社会人になります。学校で学んだことを活かすことと、実際に働くことで、新しく学ぶこともあれば、そのことで悩んだり、落ち込んだりすることも必ずあると思います。
学校で学んだことももちろん大事な知識ですが、働くということは、勉強量や知識だけでは補えない部分があると思います。
素早い対応力や全体を見る視野の広さなど、経験値が必要なことがたくさんあると思いますが、決して諦めずに成長していきます。
大会で得たことを胸に、たくさんの人をキレイに、そして幸せにできるように、これからも精進していきます。

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