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2015年第5回エステ感動物語 優秀作品賞

第5回エステティックグランプリのエステ感動物語 学生部門「未来のエステティシャン」の受賞作品をご紹介します。

2015年第5回エステ感動物語 最優秀作品賞「夢見るエステティシャン」

 私はこの春に山野美容芸術短期大学に入学した。本当は専門学校に行くはずだったが高校の担任に背中を後押しされここに入ることに決めた。
 何故このような美容系、またエステという特殊な専攻を選んだかというと、私は幼い頃から皮膚が弱くアトピーを持っていてエステティシャンである祖母にいつもお世話になっていた。自分が祖母に施術してもらい改善していったように自分と同じ境遇の人の力に少しでもなれたらいいなと思い選んだ。
 私は夏になっても腕や足の傷を気にして半袖半ズボンが着られない、外に行く時には必ずマスクをつけなければいけない程顔が腫れる。そういう辛い時期があったからこそそういう人たちの気持ちが痛いほどよく分かる。「人はそこまで気にして見てない」と母によく言われたものだが、本人からしたら気にせずにはいられなかった。
 昔はアトピーという病気はなかったそうだ。しかし、時代が進むにつれ添加物等が多くなり、生活習慣も変わり、アトピー患者が増えた。あまりにも皮膚疾患の人が増えてアトピーという名の病気を作らざるを得なくなったのだろう。そんな現代を変えたいと思ったのもなりたいと思った理由だ。
 山野美容芸術短期大学に入ってからは環境の変化に慣れるのにとても苦労した。往復三時間の道のりも朝から夕方までの過密でハードなスケジュールにも。しかし、とても充実していることを日々感じていた。先生方に一から教えて頂く実習も今までは全く知らなかった皮膚の構造等の座学の授業も何もかも新鮮だった。
 前期のフェイシャルの授業では顔が荒れてしまうことが多く実習に出ることが辛く休みがちになってしまうことも多々あった。しかし、後期のフェイシャルの授業では先生の「良くなったね」と仰って頂くくらい綺麗になった。
 また、ボディの授業では、予想以上に体力を使うことが分かり全て通すのがやっとだった。体力には自信があるほうだと思っていたが甘かった。しかし、毎日の積み重ねというのは本当に大切なのだと思うくらい体力がついた。一日休んだらどんどん先に進む、止まってはくれない。だから体調が悪くても「その場にいること」が大事なのだと改めて感じた。
 時が経つのは早いものでもうすぐ一年が終わろうとしている。
 その中で山野美容芸術短期大学に入って感じたことは3つある。まず、第一に先生のバックアップが凄いということ。時に厳しく時に優しくかつ、生徒一人一人のことを考え御指導して下さること。生徒の私達からしたらとても有り難く幸せなことだと思う。
 第二に、生徒同士の仲が良いこと。一クラスしかないこともあり行事では団結力があり、授業の中ではお互いに助け合いをする光景を見ることがある。客観的に見て「あぁこのクラスで良かったな」と思った。
 第三に、エステティシャンとはお客様のことを一番に考える仕事がゆえ、相手の立場になって物事を考えて行動出来るようになってきたこと。
 この山野美容芸術短期大学に入って良かったと心から思った。残り一年半もないがその中でより多くのことを吸収し悔いのない学校生活を送ろうと思う。
 将来は祖母の様な誰からも愛されるだけではなく技術力があり多くの悩みを抱える人々の力になれるエステティシャンになれたらいいなと思う。そしてゆくゆくは祖母と一緒に働けたらいいなと思う。同時に自分も、もっともっと綺麗になっていきたい。
 

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