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2018年第8回エステ感動物語 準優秀作品賞

第8回エステティックグランプリのエステ感動物語 学生部門「未来のエステティシャン」の受賞作品をご紹介します。

2018年第8回エステ感動物語 優秀作品賞「夢見るエステティシャン」

私は、昨年の春に、国際理容美容専門学校のビジネス美容科に入学しました。
エステの仕事に携わって活躍したいという気持ちが大きかった私は、CIDESCO国際認定校+短期大学士を取得できるという最大のメリットがある学校を 選びました。その他に、メイクやネイルの授業もあり、不器用な私にとって練習が何よりでしたが、全てを上手くこなすのが難しく悩む日々でした。
私が、「エステティシャン」という仕事に興味を持ったのは、高校生の頃です。幼い頃から美容に興味があり、お小遣いやバイト代はほとんど化粧品や 美容グッズに費やしていました。自分に合ったメイクを研究したり、お風呂上りのスキンケア、肌のお手入れにこだわるようになったりしてから、「綺 麗になったね」と周りから言われることが多くなり、美容に気を使うことの楽しさを実感しました。
美容の中でも何故、「エステ」を選んだのか。それは、高校三年生の時、国際理容美容専門学校で二年生が行っている「来客実習」に参加した事がきっ かけでした。「来客実習」では、自分の手で、人に癒しを与えられる素晴らしさを学びました。お客様の肌状態を理解し、それに合わせた施術を行い、 アドバイスをするという流れですが、技術だけではなく、お客様に寄り添い考え、人の心に満足と心地よさと安らぎを与える事が出来るエステティシャ ンの仕事に魅力を感じました。
さらにエステティシャンは、「美」や「癒し」を提供する仕事なので、まず自分自身が美しくなり、人一倍の気配り、健康・自分の体形に気を使う必要 があると考えました。外見も内面も磨かなければ、お客様に説得力や満足も与えられないし、技術力以上に大切なものが沢山あるエステの仕事は奥深い
ものだと思い、興味を持ちました。
エステを学びたい気持ちが大きく、エステを学べる専門学校に入学した私ですが、実技の授業をやる度に、先生から何らかの指摘を受けることが多かっ たので、クラスの皆より一歩遅れている気がして、自分は向いていないんじゃないかと考える毎日でした。
幼い頃から、自分が興味を持って始めたことは、誰にも負けたくない気持ちが強く、人一倍努力してきました。それもあり、自分はエステティシャンに 向いていないんじゃないかと密かに思っていたけれど、放課後練習だけは怠らずやってきました。
入学してから、「美容は趣味程度に留めておけばよかったかもな」と、私と同じように思っていた子がクラスに何人も居たことを知った時、何故か安心 しました。夢や目標があるからこそ、学校に通う意味があるのに、私は先が見えなくなる一方でした。行き詰った時、相談に乗ってくれた副担任の先生 に、このようなことを言われました。「これから、エステが楽しいと思える出来事があるかもしれないし、私も、エステを好きになってもらえるように 頑張るから、もう少し、一緒に頑張ってみない?不器用な人なんて他に沢山いるし、まだまだこれからです。佐々木さんは放課後練習頑張っているし、 そのやる気があれば絶対大丈夫だから」ずっとモヤモヤして悩んでいたことが嘘みたいに、自分の心に余裕が出来て、思わず涙が溢れました。
川添先生、あの時は本当にありがとうございました。
その時期はちょうど、学校の学園祭が近づいていました。私の科は、「指圧」と「ロミロミ」の二つに分かれ、マッサージのお店を提供しました。私は 指圧の方で技術を提供することになりました。学校の授業では、相モデルを組んで技術を行っているため、お客様にお金を頂き技術を提供するのは、そ の学園祭が初めてでした。お客様が「来てよかった」と心から思って頂けるように、お店の内装を考え工夫し、放課後は技術の練習に励む毎日でした。 今思うと、仲間と目標を持って成功させるために、必死でやっていたような気がします。とても充実していました。
学園祭当日、私の初めてのお客様は男性の方でした。緊張しながらも気持ちを込めて、精一杯頑張りました。技術を終え、お客様を起こし、ありがとう ございました!と頭を下げた時でした。
「すっごく気持ちが良くて寝ちゃったよ。あなたにやってもらえて良かった。頑張ってね」
と言って頂きました。このことがきっかけで、やりがいを感じ、エステを楽しいと思えるようになりました。
一時期は、自分の将来に不安と迷いがありましたが、沢山のお客様に「ありがとう」「あなたでよかった」とまた言って頂けるために、新たな気持ちで 頑張ろうと思います。
自分が決めた道を一番に応援し、支えてくれている温かい家族と友達、背中を押して下さった先生にいつか恩返しがしたいです。

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