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2016年第6回エステ感動物語 優秀作品賞

第6回エステティックグランプリのエステ感動物語 エステティシャン部門の受賞作品をご紹介します。


第6回優秀作品賞

Private salon Happy 

渡辺 りえ

2016年第6回エステ感動物語 優秀作品賞「私にとっての一番とは…?」

 「家族と仕事、どちらが大切ですか?」
こう聞かれた時、私は答えることができませんでした。
自宅の一室にて個人エステサロンをはじめた2012年から早3年。
前職はエステ業界とは無縁の仕事。
サロン経験なし、エステスクールを卒業してすぐにサロンを開業。
結婚して越してきたため、知り合いゼロの土地で、3年をかけて、毎日が予約で埋まり、キャンセル待ちがでる程のサロンを作りあげることができました。
しかし、ここまでの道のりは決して平坦ではありませんでした。
ポスティング、チラシ配布、ブログ、雑誌掲載、バス広告。
集客に繋がると思うことは自分の足を使い、可能な限りの時間と、そしてお金も使い、何でもやりました。
ポスティングをしている最中には、マンションの方に注意をされ、警察を呼ばれてしまった事もありました。
なんでこんな思いをしてまで、私は自分のサロンにお客様を呼びたいんだろう。泣きながら考える日もありました。夢にもみました。
本当に毎日が必死でした。
 そして、やっと築きあげてきた努力が実り、毎日お客様にお越しいただき、軌道にのってきた感覚を感じはじめた時…私のお腹には新しい命が宿りました。
それは私にとって、とてもとても嬉しいことでした。
しかし、同時にこれからのサロンをどうしていこう…という不安との戦いの始まりでもありました。
個人サロンのため従業員は私しかいません。
当然産休をとるのであれば、その間サロンを閉めなければなりません。
やっとここまでお客様との関係を深めてきたのに…。
どうすることがサロンにとって、お客様にとって、そしてお腹の赤ちゃんにとって、一番良いのだろうか。
サロンを辞めたくない、でも赤ちゃんとの時間も大切にしたい!
考えても答えは簡単にはでず、毎晩頭を抱えました。
そんな時、妊娠したことをあるお客様に打ち明けると、
「半年や1年休んでも、このサロンが好きできている人はまた必ず来てくれるよ!他のサロンを見てこのサロンがどれだけ良いか見比べてきてもらうといいよ!そのくらい素敵なサロンだから、どんと構えてしっかり子供を産んできなよ!」
救われました。
本当に私にとって力強い言葉でした。
「よし、やれるだけやろう!両立させよう!私はこんな言葉を言ってくださるお客様の為にも、エステティシャンの仕事を続けなければならない!それと同時にお腹の子供を守れるのも私しかいないんだ!」
そんな強い使命感にかられ、どうやったら一番良い形でサロンを続けることができるかを考える自分に変わっていきました。
その後、1日にお受けするお客様のご予約人数を少しずつ減らしながら、臨月までサロンを続け、無事に出産することができました。
出産した翌日にはお客様にメールマガジンで出産の報告。
と同時に、産まれたばかりの娘の横で、お客様の元に早く復帰しながら、子供と時間も大事にできる方法やしくみを色んなパターンで考えました。
 考えた末、産後2ヶ月後から自宅とは別の場所でのサロン再開を決意しました。また、子供が1歳になるまでは保育園には預けず、主人の仕事の休日と実家の母に新幹線で3時間かけて月に2度きてもらい子供をみてもらえる日のみ営業するスタイルをとることにしました。
今まで通りの自宅サロンでの再開は、子供の声によってお客様に本当に心から気持ちを休めてもらうことが難しい、そして私自身が仕事とのメリハリがつきずらいと判断し、自宅とは別にマンションを借りることにしました。週に1~2日の営業でお客様が本当に来てくださるのか、別のマンションを借りることも含め赤字になりサロン営業ができなくならないか、ただ、ただ不安でした。
 
 サロン再開。
「待っていましたよ。お帰りなさい。」
「産後間もないのに、サロンを開いてくれて嬉しい!ありがとう」
「ここに来て綺麗にしてもらえることを楽しみに、毎日仕事を頑張れます!」
本当に素敵なお客様たちに迎えられ、再開することができました。

 「綺麗になることで自分自身に自信がつき、毎日が楽しくHappyに過ごせる!綺麗になるって楽しい!」
自分自身が受けたブライダルエステでエステの魅力に魅せられ、この気持ちを私もたくさんの人に伝えたいという想いから始めたエステティシャンの仕事。
この仕事に私は誇りをもっています。
それと同時に、私は家族も大切です。
どちらか一方に比重を置いたり、どちらかを選ぶ事はできません。
この2つが上手くいく事で、私自身がHappyになり安定した心で、お客様にエステを通してHappyを感じてもらう事ができる、そう思っています。
これからも周りに感謝し続けながら、妻として母として、そしてエステティシャンとして、今後直面する問題にも精一杯向き合い、
向上心を持ち、成長していきたいです。
Happyな人生になるよう歩き続きます。

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