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2015年第5回エステ感動物語 最優秀作品賞

第5回エステティックグランプリのエステ感動物語 学生部門「未来のエステティシャン」の受賞作品をご紹介します。

2015年第5回エステ感動物語 最優秀作品賞「夢見るエステティシャン」

 私は今、美容の大学でエステの勉強をしています。実習に座学、2年間で覚えなければならない事がたくさんあり、毎日新しい事を覚える日々です。そんな毎日が大変だとは思いますが、忙しい日々が楽しくて、充実した毎日を送っています。

 私が、「エステシャン」という仕事に興味を持ったのは、高校生の頃です。私は幼い頃から美容に興味があり、おしゃれやメイクをすることが好きでした。100円均一やコンビ二で安物の化粧品やネイルを買っては自分自身の外見を飾ることが楽しくて、どんどんおしゃれをすることに興味を持ち始めました。
メイクをしても疲れてそのまま寝てしまったり、普通に洗顔で汚れを落とすだけ、などと昔からいい加減なスキンケアを続けてきたせいで、自分の肌はボロボロになっていきました。私はそれをどうしたらいいのか分からず、闇雲に色々な情報を信じては試してきました。

 この事から私は美容の事を詳しく学びたい、もっと知りたい、と思い、美容の大学に進むことにしました。私の学校ではエステティック専攻科の他に、美容デザイン専攻と言う美容師の資格が取れる学科があります。

 美容全般が好きなので、どちらに進んでも楽しそうだなぁと思ってはいましたが、自分の肌の状態を知り、自分自身もお客様へ肌のアドバイスができる、身のこなしも美しいエステティシャンにとても興味を持ちました。

 進学を決意してからは親や学校への説得が大変だったのを覚えています。私の学校は進学校で、私は既に、高校一年の頃には美容の道に進みたいと思っていたので、丸々3年かけてどれだけエステの勉強をしたいのかを説得し続けました。

 両親も学校の先生方も四年制の大学へ進学する事を希望していましたし、周りの人もほとんど四年制の大学へ行き、その他専門や短大に行く人もほぼいませんでした。母は最初こそ反対していましたが、段々私を応援してくれるようになりました。しかし、厳格な父はどうしても心配らしく、卒業して就職したらお給料はどうなのか、エステの仕事だけできちんと食べていけるのか、定年まで働けるのか、など言い争いになることもしばしばありました。分からなくて言葉に詰まっても、その度に自分で調べて少しずつ答えを出していきました。そのお陰か、両親も祖母も最後には私を認めてくれ、家族ぐるみで応援してくれるようになりました。

 私が上京する少し前、家族と長年お世話になっている塾の先生と食事をする機会があり、その時にいつも厳しくてなかなか褒めてくれない父親が、「どこに出しても恥ずかしくない、自慢の娘です」と言ってくれました。頭も大して良いわけではなく、両親の四年制大学への進学、就職、と言う希望も叶えてあげられず、こんなわがままで反抗的だった私を、そんな風に思ってくれていたんだ、と初めて気づき、涙が出るくらい嬉しかったです。この言葉は今でも辛い時の私の励みになっています。

 私はもっともっと勉強に励み、お客様を綺麗に、そして幸せにしてあげられるようなエステティシャンになりたいです。そして初めて貰ったお給料で、今まで支えて応援してくれた家族に感謝を込めて精一杯の恩返しをしてあげたいです。



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