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2014年第4回エステ感動物語 最優秀作品賞

第4回エステティックグランプリのエステ感動物語 学生部門「未来のエステティシャン」の受賞作品をご紹介します。

2014年第4回エステ感動物語 優秀作品賞「感謝のバトンタッチ」

「ありがとう。」そう私は母に言いたいです。
昨年の4月、期待を膨らませて私は専門学校金沢美専に入学しました。
初めの頃は全てが新しく、自分にどんどん色んな知識や技術が吸収されていくのが楽しくて仕方がなかったのを覚えています。その中でも、私はとくにエステティックの授業に惹かれました。入学当初は曖昧だった目標が、少し明確になってきたときでした。エステティックの授業は厳しく、体力も必要で一番つらい授業ですが、自分が頑張ったら頑張った分だけ達成感が得られる一番楽しい授業でもありました。
それから徐々に学校にも慣れ、自分の良くない部分が出始めました。全てにおいて自分が望むような結果が出ず、順調にいかなくなると、全てがマイナス思考になっていく悪い癖があります。それは私が幼い頃から負けず嫌いで、失敗やミスをすると自分にも他人に対しても、非常に悔しい感情が込み上げてきます。そのことが、エステティックの授業にも出てくるようになり、上手くいかない自分に苛立ちを感じ、その頃から気持ちが入らなくなり、エステティックの授業に対して真剣に向き合うことをしなくなっていきました。そして自分は、「エステティックには向いていないのかな?」そう思い始めていました。
そんな時、授業の一環で、両親に「ハンドマッサージ」を施す、という機会がありました。私は、母に来てもらいたくて招待しました。私の実家は鮮魚店を営んでいます。母はいつも水仕事ばかりで、手はガサガサに荒れており、重たいものを持つ機会も多く、かなり疲れていました。そんな母の日頃の疲れを癒してあげたい!その思いで私は、一生懸命気持ちを込めてハンドマッサージをしました。施術の時、母は黙って私のことを見守っていてくれました。
そして授業が終わった時、「凄いね。ママの手の疲れがなくなったよ。ほんとうにありがとう。これからも頑張ってね。」と母に言われました。その時、私はただ施術をしただけでしたが、母の一言で一気に幸せな気持ちになりました。そう思えたのも、母の温かい言葉があったからです。私がエステティックという職業に出会えたのも、それを見守り応援してくれた、父、母、周りのみんなのおかげだと思っています。本当に心から感謝しています。
そして今でも、母は周りの色々な人達に、「うちの娘は凄いんだよ。ハンドマッサージをしてもらったら、疲れが本当に無くなったんだから。」と自慢しています。恥ずかしい気持ちと嬉しい気持ちが入り混じり、ありがとうという言葉が込み上げてきました。
このような経験を通して、私に期待してくれている人達がたくさんいるという事が分かりました。これからは、その方たちの想いに応え、今まで私が受けてきた温かい想いを、次はエステティックを通して恩返ししていきたいと思います。そして、幸せのお手伝いができるエステティシャンを目指します。

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