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2014年第4回エステ感動物語 優秀作品賞

第4回エステティックグランプリのエステ感動物語 エステティシャン部門の受賞作品をご紹介します。


第4回優秀作品賞

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小澤 朋子さま

2014年第4回エステ感動物語 優秀作品賞「未来のエステティシャンの為に出来ること」

今までサロン経営で、いっぱい、いっぱいで、目先の事しか考えられなかった私が、今までとは違う考えが生まれたのは、小学4年生(10歳)の娘の作文からでした。
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「将来の自分」4年3組 河野桃和
私がなりたいと思っているものはエステティシャンとネイリストです。お母さんのお店でエステとネイルをやっていて、お母さんはエステ方をやっています。たまにお母さんのお店にお手伝いに行くことがあって、その時にお母さんがマッサージをしているのを見てすごいなぁと思いました。だからエステティシャンになりたいと思いました。
私がお店にお手伝いに行った時は、マッサージやネイルが終わった人に先回りしてエレベーターを押したり、お母さんと一緒に使い終わった部屋をかたづけたり、コットンを切ったり、キッチンペーパーを切ったり、アルミホイルを切ったり、使ったものを消毒したり、かたづけの時にまどとかつくえをふいたりしてます。私はお母さんみたいにお客さんをキレイにして喜ばせたりしたいです。
私はしょうらいの夢に向かって今からお手伝いをしたりしてりっぱなエステティシャンになりたいです。(一部抜粋)
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私は娘が4歳の時に夫と離婚。結婚当時、夫の実家で暮らしていた娘は、離婚後お父さんと離れることも夫の両親と離れることも酷く嫌がり、夜な夜な泣いて「父ちゃんの所に行きたい」と言われ、私も泣いて過ごす日々でした。その当時私は、離婚を機に個人サロンから脱却し人を雇い、店舗を借り、なんとか女で一つで娘を養っていこうと奮闘する日々でした。娘のお父さんと一緒に居たい切ない気持、仕事で帰りが遅い母親を待つ寂しい思いを受け止めてあげることも出来ず、最終的には夫のところに週の半分、私の所に週の半分で暮らす不本意な結論になってしまいました。
周りには批判しかされませんでしたが、後にも先にもあの時夫と私が娘の幸せの為に考え抜いた結論は間違ってなかったと思います。
ただ、当時の自分には母親なのに娘とずっと一緒にいない事、仕事ばかりで娘との時間をきちんと取ってないことにとても負い目を感じていました。
周りからも、自分の実家からも、娘を半分夫に預けて仕事をしている事実を批判され続け、そして自分自身をも批判し続けてきました。
夫の実家では、娘はいたれりつくせりにしてもらい、それに対し、私の家は狭くボロいアパート暮らし。「こんな狭い所で暮らしたくない」とか「なんで母ちゃんは普通のおかあさんみたく家事が出来ないの?」何度もお父さんの所で暮らしたいと言われ、何度も何度も心折れそうになりながら過ごす日々でした。
ある日、サロンのお客様から「あれ、今日、お嬢さんはどうしたの?」と聞かれ、事情を軽く話すと、「大丈夫、娘は頑張って働く母の姿を見ているよ」と言われました。私は涙をこらえ頑張って施術しました。
他のお客様にも「お母さんの頑張っている姿を見て育った子供はきちんと育つよ」という温かい言葉をかけて頂き、あまり子供の側に居れず子育てに自信が無かった私は沢山のお客様の温かい声援のおかげで、子育てと仕事の両立を頑張ってきました。
そんな状況からあっという間に時は流れ、甘えん坊でわがままだった娘は小学校高学年になり、私の仕事や家事を手伝ってくれるようになりました。
そして・・小学4 年生の時に書いてくれた娘のあの作文。
涙が出ました。
サロンを起業して何度も何度も心折れそうになり、なんとか生きていくこと精一杯だったけど、諦めずに続けていれば結果は出るし、きちんと見ていてくれる人は居るということをこの数年間で学びました。
以前の私は直ぐに結果を求め、長期的に物事を考えることが苦手で、個人主義。人を雇用するのも会社の存続の為という考えでした。そんな考えの私にスタッフも付いて来るはずもなく、離職率の高いお店でした。
しかし、今は娘の成長とともに自分の考えも変わっていき、今自分が幸せに生きていることは周りのおかげと感謝することが出来るようになり、今度は未来のエステティシャンを育てることを自分のライフワークにすることを決心しました。
まだまだ未熟な自分ですが、もっと成長してこの周りから与えていただいた経験、知識、技術を未来のエステティシャンに伝えていきたいと思います。
そして未来のエステティシャンがこの職業に誇りを持ち社会に貢献出来るような人材に成長し幸せに生きていけるように、エステ業界を良くしていく活動を続けていきたいです。

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